予期せぬご縁に恵まれて
2021.12
KAMEHIKOWORKS / 亀井 紀彦氏(NEXT出展者)
1981年大阪生まれ。東京造形大学を卒業し、2020年神奈川県鎌倉市にアトリエ「雨」を開設。軽石にプリザーブドフラワーを一輪一輪埋め込んで作られた独創的な世界に、オリジナルのアロマオイルを加えた商品「Hanayama ―景色風―」を2019年に誕生させ、その発表の場としてインテリア・デザインの国際見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」に出展。
未来を担う若手デザイナーに授与される「Young Designer Award」を受賞。副賞としてドイツ・フランクフルトで開催される世界最大級の国際消費財見本市「アンビエンテ」に出展者として招待された。
KAMEHIKOWORKS
Q. 見本市への出展を決めた理由は?
積極的にではありませんでしたが、もともと発表の場は探していました。ギャラリーなども検討しましたが、1-2週間やっても200人規模の来場者しか見込めない。一方で、見本市だと見てもらえる人数が圧倒的に多い。まずは実験のつもりで、できるだけ多くの方の反応が知りたいと思いました。
たまたま訪れた見本市「インテリア ライフスタイル」の雰囲気が自分の作品とマッチしたので、その場で出展相談ブースに行って秋に開催される姉妹見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」に申し込みました。
Q. 初出展されていかがでしたか?
結論から言うと、当初の目的以上の成果を得ることができました。バイヤーやデザイナー、ショップオーナーなど、いろいろな分野の方々から感想やアドバイスをいただきました。また、大手百貨店からはいくつかオファーをいただき、それぞれの催事にも出展することができましたし、大手企業からはデザインの監修依頼もありました。
おかげさまで「Young Designer Award 2019」の副賞で海外見本市「アンビエンテ」にも出展させていただき、海外企業からもオファーをいただくようにもなりました。例えば、南国にある高級リゾートホテルからはワークショップの依頼があり、単純に自分の作品を販売する以上に仕事の幅が広がったと実感しています。
また、「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」の出展者同士の繋がりが出来たことも想定していなかったメリットでした。知り合った出展者に紹介いただいたインテリアショップからは今も定期的に注文をいただいていますし、新しくオープンした鎌倉のアトリエは出展者仲間からのご縁で見つけることができました。ご縁って大事ですね。
Q. 今後の展望は?
「Hanayama」を軸にディスプレイや広告などの分野にも関わりたいと思います。また、「Hanayama」の技術をワークショップなどを通して伝え、「華道」ならぬ「Hanayama道」という世界を確立し広げていけたらと考えています。一方で、海外の見本市にも出展して、日本だけでなく海外での認知度も高めていきたいです。