出展者ストーリーズ #3 Skip

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インテリア ライフスタイルは、ドイツ・フランクフルトで開催される世界最大規模の国際消費財見本市「Ambiente」の姉妹見本市です。

出展者ストーリーズ #03

その場で触れてもらうことで良さが伝わる

2021.3

OLSIA(オルシア) / 株式会社丹後(EVERYDAY出展者)

Olsia_A3折り_久野ver2_2019.7.5 [復元]
「OLSIA」のタオル

大正14年(1925年)創業のタオル工場を廃業寸前から引き継ぐため、2015年に株式会社丹後を設立。作り手も使い手もしあわせにするタオルを作るため、「しあわせを織りなす」を意味するタオルブランド「OLSIA(オルシア)」を立ち上げる。

90年に渡り受け継がれてきた熟練の職人技と昔ながらの織機で、高速機械では表現できない柔らかく優しい肌触りを特徴とする製品を、百貨店やホテルなどに展開している。取締役の丹後佳代氏は、社会で活躍する女性が表彰される日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」を受賞。
OLSIA

Q. 見本市への出展を決めた理由は?

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大正14年から受け継がれるタオル工場

地元である愛媛県今治市のタオル事業を承継したものの、売上も取引先もすべてゼロからのスタートでした。手元にあるのは伝統的な古い織機と経験豊かな職人のみ。改めてタオルについて考える中、出産時にタオルに包まれた赤ちゃんを見て人生で初めて肌に触れるものはタオルなのだと気付き、人は生涯を通じて毎日タオルに触れるのだからタオルで人生を豊かにすることができると考えました。

そして生まれた高品質なタオル「OLSIA」。一人でも多くの人に紹介できる場所を求めていくつかの見本市を見学し、インテリア・デザインの国際見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」に出会いました。この素敵な空間の中に「OLSIA」のブースが並ぶ姿を想像してワクワクし、翌年2016年に同見本市への初出展を決めました。とにかく、私たちの想いや誇りある職人技術を知って欲しいという一心でした。

Q. 初出展されていかがでしたか?

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「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」初出展時のブース

見本市に出展すること自体が初めてだったので、商品の見せ方から案内の仕方まで何も分からず、周りの経験者からアドバイスをいただいて何とか当日を迎えました。今でも製品が陳列された自分たちのブースを見て、感動で胸が震えたことを覚えています。

初出展ではありましたが、日頃出会えないような方々にたくさん「OLSIA」に触れていただくことができました。ツテもコネもなく、飛び込み営業しか知らなかった当時、担当バイヤーにお会いできるまで半年かかることもありましたが、見本市ではその場で触れていただくことで商談に移りやすく、「改めてゆっくりと話を聞きたい」と後日連絡をくださる来場者もいらっしゃいました。

その後、継続して出展を続けることで私たちのコンセプトや製品の認知度が高まり、「次はどんなブースになるのか楽しみにしていた」とお声掛けをいただけるようにもなりました。実績の一例にはなりますが、2020年の3月から伊勢丹新新宿店に常設を持たせていただくことになりました。

Q. 今後の展望は?

Olsia_A3折り_久野ver2_2019.7.5 [復元]

私たちは使っていただく度にNo.1だと思ってもらえるタオルを作りたい。タオルが欲しいではなく、OLSIAのタオルが欲しいと言っていただけることを目指しています。「お客様にタオルでしあわせをお届けする」という想いは創業時からまったく変わっていませんが、その想いに共感して一緒に伝えてくださるバイヤーや店舗などのパートナーと、これからも出会えるような取り組みを続けていきたいと思っています。

また、熟練の技を持つ職人とともに作り上げる今までにない新しいタオルも開発していきたいと思っています。タオルの可能性を一人でも多くのお客様に感じていただけるよう、これからも品質だけでなく世界観も大切に作り続けていきます。