出展者ストーリーズ #9 Skip

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インテリア ライフスタイルは、ドイツ・フランクフルトで開催される世界最大規模の国際消費財見本市「Ambiente」の姉妹見本市です。

出展者ストーリーズ #09

来場者の声をリブランディングに活かして

2024.03

TSUTSU / 株式会社SUS(アトリウム特別企画出展者)

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自社ブランド「TSUTSU」のステンレス魔法瓶


新潟県燕市に1966年に金属加工メーカーとして創業。ステンレスのキッチンツール、特に魔法瓶の製造を主軸に成長を遂げる。2007年にチタン製のテーブルウェア「SUSgallery(サスギャラリー)」、2023年に日本製ステンレス魔法瓶「TSUTSU」を自社ブランドとして立ち上げる。金属加工の歴史を刻む燕三条で、風土・自然への原点回帰をデザインに取り入れた国内唯一の魔法瓶工場から生み出されるファクトリーブランドとして展開していく。 熟練職人の技術とモダンな意匠を融合させた製品は、有名百貨店やラグジュアリーインテリアショップなどで取り扱われている。
TSUTSU

Q. 見本市への出展を決めた理由は?

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2013年の「TSUTSU」お披露目ブース

インテリア・デザイン関連の見本市では「インテリア ライフスタイル」が最も影響力があること、感度の高い製品が多数出展されていることは視察を通じて知っていましたので、自社ブランド「TSUTSU」のリブランディングを始めた2年前から、出展するなら「インテリア ライフスタイル」と決めていました。実は2018年に前身となる製品で初出展を果たしているのですが、来場者からの反応は満足いくものではなく、ブランドのコンセプトそのものが中途半端であったことを痛感しました。

今回2023年はリブランディングされた「TSUTSU」のお披露目の場として、国内外から集まるバイヤーやデザイナーの目に止まるようにブース作りやオペレーション、スタッフの制服まで、前回の反省を活かしながら商品に注目が集まるシンプルな展示を意識しました。

Q. 初出展されていかがでしたか?

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多くの来場者に説明をするスタッフ

アトリウムという好立地で出展できたこともあり、想定していた以上に多くの来場者に興味を持っていただくことができました。例えば、新規の商社様からお取引のオファーをいただいたり、数年ぶりにお会いする既存のお客様にも新製品を手に取っていただけたりしました。また、普段お会いできない関東圏以外からの来場者とも、近状報告や次のビジネスに繋がる情報を交換する機会にもなりました。

今回はリブランディングということもあり、着想から2年もの歳月を費やしてブランドコンセプトから品質、デザイン、使い心地などすべてを刷新し、自信を持って展開しました。しかし、それらが自己満足で終わらずに世の中に受け入れてもらえるのか、という不安は常にありましたので、今回のように来場者からポジティブなご意見をたくさんいただけたことは想像以上の励みとなり、今までの歩みも肯定いただけたような今後の自信にも繋がる貴重な体験になりました。

Q. 今後の展望は?

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熟練職人の技術とモダンな意匠が融合した製品

現在、国内のものづくりは大きな岐路に立たされていると思います。円安、材料や電気代をはじめとした製造コストが大幅に高騰している中で、金属加工だけでなく国内の製造業務が海外に流出し、日本でのものづくりが困難になりつつあります。取り巻く環境は厳しいですが、このような時だからこそものづくりに真剣に向き合い、地場の伝統技術を継承し、日本人にこそ「日本のものづくりってかっこいい」と思っていただきたいです。また、日本各地の伝統技術とコラボした製品を生み出し、昔ながらの技術の継承と発展を牽引するような会社にしていきたいと思っています。

海外では自国の製品やメゾンブランドに対してプライドや誇りを持っています。私たちの製品が日本の皆さまの誇りにつながるように、世界中の人が憧れるような製品を製造し提供できるよう邁進していきます。