暮らしとものづくりをつなぐ「デザインされたベーシック」
2026.3
株式会社 IKASAS DESIGN(出展ゾーン:HOME)
横浜に本社を置き、新潟県長岡市、福岡、沖縄、そして中国・上海に拠点を持つデザイン会社。代表の村上周平氏を中心に、デザイン、製造など多岐にわたる業務を展開している。デザインを重視しながらも実用性を追求する理念のもと、家具だけでなく、様々なポテンシャルに焦点を当て、新たな価値を生み出すプロジェクトや、革新的な圧縮ソファーの開発など、幅広い活動を行っている。
Q. ブランドの特徴について
弊社はデザインをベースにした会社で、本社は横浜、拠点は長岡、福岡、沖縄、上海にあります。ブランドは3つあり、室内家具の「IKASAS」、アウトドアの「KAIS」、そして今回の見本市に出展した「cotan」です。「cotan」は日本の“枯淡”から名付け、派手さではなく、生活に馴染むシンプルで良質なものを長く使えるように、というコンセプトで展開しています。また「IKASAS DESIGN CREATIVE BRIDGE」という取り組みも行っています。人や素材、工芸、技術といった様々なポテンシャルをデザインと組み合わせ、クリエイティブのプラットフォームを目指す試みです。今回展示した八女和紙を使った家具もその一環です。
Q.ブランドのコンセプトは?
流行に寄らず、長く美しく使えることを大切にしています。加えて「使う人も作る人も良いと思えるものを」という考えがあります。作り手が誇りを持てるようなものを一緒に考え、技術的に難しい挑戦も含めて、新しい価値をつくるような取り組みをしていきたいと思っています。また、アート作品のような特別なものをつくることは目的としていません。私たちはプロダクトデザインの会社として、使う人の課題を解決し、生活を豊かにすることが目的であり、「IKASAS」などのブランドにおいても「デザインされたベーシック」というところをコンセプトにしています。
Q. 今回の出展について
今回が2回目です。初出展は2023年で、その際に「cotan」を初めて発表しました。今回は「cotan」を中心に、新製品の圧縮ソファなども合わせて展示しました。
住居に関連する方々が幅広く来場するイメージがあったため、インテリアライフスタイルを選びました。他の見本市は業種がフォーカスされていることが多いのですが、ここでは多様な関係者に出会える可能性が高いと考えました。
Q. 来場者の反応や成果は?
2023年は「cotan」の発表段階で在庫もなく、商談もこれからでした。今回は販売店も増え、「cotanを知っている」というお客様も来てくださいました。前回つながらなかった方とも今回の見本市で商談が進むなど、成果がありました。
コーディネーターの方が多かった印象です。小売店や百貨店の方も来場され、特に伝統工芸とのプロジェクトに関心を寄せていただきました。前回は百貨店関係者の来場は多くありませんでしたが、今回は新たな層との接点を得ることができました。
プロダクトそのものだけでなく、空間提案そのものを高く評価していただけました。特にコーディネーターの方からは「色合いや雰囲気が良い」「空間全体が印象的だった」といった声を多くいただきました。「見応えがある」「他と違う」という感想もいただき、ブース全体をじっくりご覧になる方が多かったです。また、今回はブースをゾーンに分けて展開したことで、さまざまな興味を持つお客様に足を止めていただけたと感じています。
Q. 今後の見本市に向けて
インテリアライフスタイルは、“空間”を通じてブランドの世界観を伝えられる見本市だと感じています。空間をしっかり提案するには、ある程度の広さがあることでより魅力を届けやすくなると思いました。こうしたブースが少しずつ増えていけば、来場者の方々にとっても、より多様で充実した体験の場になっていくのではないかと感じています。